2009年12月04日

近未来通信の倒産と通信業界の動向

先日、IP電話会社近未来通信の経営破綻から、
間もなく3年を迎えるとのニュースが
マスコミで報道されていました。

近未来通信は、IP電話事業に出資すれば高配当が得られると、
約2000人から400億円以上を集めていました。
社長は逃亡中だし、出資金は戻ってこないかも知れません。

IP電話は、インターネット技術を使った電話ですが、
近未来通信以外にもNTTのひかり電話、
海外との電話も無料にできるSkype(スカイプ)など、
IP電話サービス会社はたくさんあります。

新聞広告で出資者募集をしていましたが、
通信工事会社宛にもDMを出していたらしくて、
実は、我社にもDMが来ましたが“無視”しました。

近未来通信の前に、
新規通信事業者として発足した平成電電が倒産した経験から、
出資者の募集スタイルやセールストークが同じだと感じたからです。
それと、IP電話サービスだけでは儲からないから、
直感的に危ないと思っていました。

平成電電は被害者を出して倒産しましたが、
例えは悪いかもしれませんが先発の通信事業者が
実現しなかった消費者のメリットを残しました。

一つ目は、固定電話から「0033」や「0077」等を
先頭につけて携帯電話を呼び出すと、
お得になるサービスを、国内で初めて自由化しました。

二つ目は、直収電話サービスを国内で初めて開始しました。
直収電話は、NTTの回線を一切使わないサービスで、
基本料金もソフトバンクやKDDIに支払います。
特別な機器を設置しなくても電話料金を節約できるサービスで、
少しの定額料金さえ支払えば全国無料で通話できます。
このため、現在は多くの企業で利用されています。

NTTのひかり電話サービスは、業界内では
「ソフトバンクやKDDIの直収電話対策で始まった」と
言われています。

平成電電の場合は業界に旋風を起こし、
消費者にお得なサービスを提供しましたが、
近未来通信は特段お得なサービスを提供しませんでした。
残念です。

現在、国内の通信会社はNTT、ソフトバンク、KDDIの3社に
集約されています。
華々しくスタートしたフュージョン・コミュニケーションズも、
紆余曲折の上、楽天の傘下に入りました。
通信会社も大変です。

通信業界だけでなく、詐欺事件があとを絶ちません。
皆さん、気をつけましょう。



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Posted by テレコムOAうっちゃん  at 00:15 │Comments(1)話題のニュース

この記事へのコメント
そうですよね
気をつけます、年末に向け特に注意が必要ですね。
Posted by ありたのトド at 2009年12月04日 06:26
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