2012年10月29日
多久聖廟 伝統継承

佐賀県多久市で、例年10月第4日曜日に開催される多久聖廟釈祭(せきさい)を、昨日見学してきました。
孔子に感謝しお供えをあげる儀式“釈菜”は約300年の伝統があり、雅楽が演奏されるなか厳粛に執り行われます。
私が子供の頃は学校から多久聖廟まで徒歩で向かい、孔子像と孔子の弟子4名(顔子、曽子、子思子、孟子)の四哲像に参拝していました。
現在では優雅な「釈祭の舞」、腰の部分の小太鼓を敲きながら舞う「腰鼓」、愉快な金色の獅子舞が舞う「中国式獅子舞」の他、様々なイベントが開催されます。
孔子様を祀る多久聖廟は、4代目多久邑主(ゆうしゅ:現在の村長さんに相当します)多久茂文侯によって創建されました。
佐賀藩2代目藩主鍋島光茂侯の三男として生まれ、多久家の養子となった茂文侯ですが、多久の人心の乱れを嘆き孔子崇拝を考えたようです。
多久市内では、子供たちの教育の一環として「論語かるた」で遊んでいますが、昨日太鼓の演奏を奉納した幼稚園児達は、演奏の前に複数の論語を全員で諳んじてみせました。
現在は心の乱れが大きい時代です。論語を学んだ多久茂文侯や先人たちの願いが、現代にも通じていることを実感した一日でした。