2009年10月16日
みやき町商工会館でセミナーに参加
16日午後、地域力連携拠点 基山町商工会主催のセミナーに参加しました。
会場は地元のみやき町商工会館でした。
講師は日本生産性本部の三枝久芳氏で、テーマは「貴社の成長シナリオを描いてみませんか!」。
自社の強みを生かして長期計画を立てましょう・・・ということです。
もう一つ、巻紙分析の方法もテーマでありました。
こちらは品質管理や新製品開発の分析手法の一つで、類似した手法は幾つかありますが、技術者出身の三枝氏らしいテーマでわかりやすかったと思います。
2009年10月16日
お店は舞台 社員は役者
先日、ある地方のお菓子屋さんを訪問しました。
初回訪問の時から気になっていたのは、応対した奥様の何となく気が抜けた表情でした。
多少知り合いだったとは言え、何となく気になりました。
そこで、私の“何故?何故?病”が頭をよぎり、それとなく観察しました。
■お店の概要
●戦後に創業した和菓子店。創業者は現役引退、2代目が頑張っている。
●商品に大きな特徴はないが、ネーミングにこだわっている。
●ケーキなどの洋菓子は扱っていない。
■お店の外観
●昭和の建物で天井が低め、照明がやや不足気味。
●道路に面して横長の店舗で、奥が事務所兼休憩室であり、自宅は別棟。
■店内
●横長のショーケースに商品が並んでいる
●商品に関係するポスターやPOPが貼ってあるのですが、古びていてインクが色あせているし、角がまくれ上がっていた。
●ポスターやPOPに統一感がない。
●お客様が休憩するコーナーも、ごちゃごちゃして清潔感も高級感も無い。
●最悪なのは、ショーケースの前に立ったときに休憩室が丸見え状態で、店主がテレビを見ている姿が目に入ったこと。
本来は、舞台裏を見せてはいけません。完全に間仕切りすれば良いのですが、せめて、丈の長い暖簾で隠すなどの工夫が要ります。
または、逆に工場部門を大型透明ガラスで仕切り、製造工程を“見える化”することです。原料の仕込みから仕上げ迄の工程を“見える化”すると、消費者は安心します。
子供さんにも見える高さで仕上げ工程を見せれば、子供さんも興味を持ってレピーターになることでしょう。
●店主にもお会いして感じたのは、良くも悪くも田舎の和菓子屋さん。何となく、惰性で仕事をしておられるように感じました。
■改 善 案
私は、小売業や飲食店のお店は芝居小屋の“舞台”、商品は“演目”、従業員は演じる“役者”、お客様は“観客”だと思っています。
役者が観客を楽しませれば、口コミで伝わります。遠方の観客であろうと、何度でも芝居小屋に来ていただけます。
現代風に言い換えると、お店の商品が良くて、お店の雰囲気と接客が良くて、購入後も手書きのお礼のハガキが来たり、季節を感じさせるダイレクトメールが来ると、お客様はレピーターになりうると言うことです。
そこで、もしも私が店主ならここを改善する・・・
(1)照明を明るくする
最近の照明器具は省エネ型で明るい。
店内を明るくすると、道路から見ているお客様がお店に入りやすい。
しかも、店内が明るいと汚れが気になり、清掃に熱心になる。
(2)5Sを徹底する
整理・整頓・清掃・清潔・躾
毎日が新装開店のつもりでいることです。
まずは古いポスターを処分して、壁を明るくしてポスターやPOPを新しくする。
(3)店内での動きを速くする
マンネリ化するとだらだら歩きます。背中が丸くなり、肩が落ちて見えます。
背筋を伸ばし、シャキッとするべきです。
(4)笑顔と言葉
毎朝、鏡を見て笑顔の訓練をする。基本は口角が上がっていること。
「ありがとうございます」は、音階で言うと“ミ~ソ”で言う。普通は“ド”の音程で話し
ていますが、少し音程を上げた方が“明るくはきはき”聞こえます。
(5)勉強する
奥様の話では、地元の同業者とは交流があるようですが、他地区との付き合いが
あまりないとのこと。
悪く言えば“井の中の蛙”状態です。もっと交流を深めれば視野が広がります。
和菓子屋さんならば、福岡市天神のデパートの菓子店を見て回る、京都に旅行し
て老舗の和菓子屋さんを梯子してみることが考えられます。
それと県の商工会や、福岡市での異業種セミナーなどに参加すると、思わぬヒント
が生まれると思います。
今回は、小売業の和菓子屋さんの例でした。
初回訪問の時から気になっていたのは、応対した奥様の何となく気が抜けた表情でした。
多少知り合いだったとは言え、何となく気になりました。
そこで、私の“何故?何故?病”が頭をよぎり、それとなく観察しました。
■お店の概要
●戦後に創業した和菓子店。創業者は現役引退、2代目が頑張っている。
●商品に大きな特徴はないが、ネーミングにこだわっている。
●ケーキなどの洋菓子は扱っていない。
■お店の外観
●昭和の建物で天井が低め、照明がやや不足気味。
●道路に面して横長の店舗で、奥が事務所兼休憩室であり、自宅は別棟。
■店内
●横長のショーケースに商品が並んでいる
●商品に関係するポスターやPOPが貼ってあるのですが、古びていてインクが色あせているし、角がまくれ上がっていた。
●ポスターやPOPに統一感がない。
●お客様が休憩するコーナーも、ごちゃごちゃして清潔感も高級感も無い。
●最悪なのは、ショーケースの前に立ったときに休憩室が丸見え状態で、店主がテレビを見ている姿が目に入ったこと。
本来は、舞台裏を見せてはいけません。完全に間仕切りすれば良いのですが、せめて、丈の長い暖簾で隠すなどの工夫が要ります。
または、逆に工場部門を大型透明ガラスで仕切り、製造工程を“見える化”することです。原料の仕込みから仕上げ迄の工程を“見える化”すると、消費者は安心します。
子供さんにも見える高さで仕上げ工程を見せれば、子供さんも興味を持ってレピーターになることでしょう。
●店主にもお会いして感じたのは、良くも悪くも田舎の和菓子屋さん。何となく、惰性で仕事をしておられるように感じました。
■改 善 案
私は、小売業や飲食店のお店は芝居小屋の“舞台”、商品は“演目”、従業員は演じる“役者”、お客様は“観客”だと思っています。
役者が観客を楽しませれば、口コミで伝わります。遠方の観客であろうと、何度でも芝居小屋に来ていただけます。
現代風に言い換えると、お店の商品が良くて、お店の雰囲気と接客が良くて、購入後も手書きのお礼のハガキが来たり、季節を感じさせるダイレクトメールが来ると、お客様はレピーターになりうると言うことです。
そこで、もしも私が店主ならここを改善する・・・
(1)照明を明るくする
最近の照明器具は省エネ型で明るい。
店内を明るくすると、道路から見ているお客様がお店に入りやすい。
しかも、店内が明るいと汚れが気になり、清掃に熱心になる。
(2)5Sを徹底する
整理・整頓・清掃・清潔・躾
毎日が新装開店のつもりでいることです。
まずは古いポスターを処分して、壁を明るくしてポスターやPOPを新しくする。
(3)店内での動きを速くする
マンネリ化するとだらだら歩きます。背中が丸くなり、肩が落ちて見えます。
背筋を伸ばし、シャキッとするべきです。
(4)笑顔と言葉
毎朝、鏡を見て笑顔の訓練をする。基本は口角が上がっていること。
「ありがとうございます」は、音階で言うと“ミ~ソ”で言う。普通は“ド”の音程で話し
ていますが、少し音程を上げた方が“明るくはきはき”聞こえます。
(5)勉強する
奥様の話では、地元の同業者とは交流があるようですが、他地区との付き合いが
あまりないとのこと。
悪く言えば“井の中の蛙”状態です。もっと交流を深めれば視野が広がります。
和菓子屋さんならば、福岡市天神のデパートの菓子店を見て回る、京都に旅行し
て老舗の和菓子屋さんを梯子してみることが考えられます。
それと県の商工会や、福岡市での異業種セミナーなどに参加すると、思わぬヒント
が生まれると思います。
今回は、小売業の和菓子屋さんの例でした。