2009年12月07日

私が鬱病だった頃2

このところ、相変わらず自殺者は3万人を超え、
自殺者のうち鬱病の方が相当数おられます。
同じ病の経験者として、大変残念に思います。

少しでも自殺者を減らしたい、
鬱病に悩んでいる方の助けになればとの思いで、
時折関連記事を書いています。

私自身が鬱病だったことを公表して以来、
質問されることがあります。

「内野さん、鬱病の時、どんな状態だったのですか?」と・・・。
少しでもお役に立てばと思い、
時間があれば出来るだけ詳しくお話をするようにしています。

私の場合、一番ひどい時は心の中が真っ暗闇でした。
肉体的な目は開いているのに、心の目は真っ暗闇だったのです。

こんな時誰かが話しかけて来られたら、
肉体的な耳は動いているし一応返事もしています。
ただし、頭の中は混沌としていますから、
誤った判断をして回答したり、上の空で生返事をしています。

心の目は真っ暗闇、耳で聴いたことは素通り、
そして、味覚は“ゼロ”でした。
食欲はないし、ご飯を食べようがおいしいお菓子を食べようが、
「おいしい」と感じて食べていなくて、機械的に食べている感覚・・・。
自分が食べている場面を、幽体離脱した側の目で
「ボーッ」と見ているようなものです。

こんな時は不思議なことに、似たような人種、つまりネクラな人間や、
世間をさげすむ人間、自分の失敗を他人のせいにするような人間が
集まってきます。

今ならその理由がわかります。
「自分と同じような考え方を持つ人間と付き合ったほうが、
自分自身が精神的に楽だから」です。

こんな落ち込んだ状態のとき、パワフルで明るい方、
悩みを持たない方が、「大した事無いから頑張りましょう」
なんて気軽に励ますと最悪です。

本人は自分の現状を認めていて、
その状態から脱出できなくてもがいている状態ですから、
「何を気楽なことを言っている!!そんなことはわかっているよ!!
あんたなんかにわかってたまるか!!」とばかりに、
余計に落ち込みます。

落ち込んでいるときに、更に落ち込むきっかけがあると非常に危険です。
自殺したり、集団自殺する危険な状態に陥ります。

「がんばれ」なんて、気楽に言わない事です。
本人が話したい分だけ、聞き役に徹して聞いてください。
無理に聞き出す必要も無く、ただただ本人が言いたい分だけ
時折相槌を打ちながら聞き役に徹してください。
それで十分です。



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Posted by テレコムOAうっちゃん  at 22:09 │Comments(0)心の病気・鬱病

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